泌尿器系は、血液中の老廃物をこし取りそれを体外に排出するはたらきを
担っている。
この泌尿器系の中心である腎臓はソラマメのような形をしたこぶし大の
器官で、左右に二つ存在する。左右2つの腎臓は同じ働きをしており、手術等
で片方を失っても基本的に支障はない。この左右の腎臓それぞれで血液中から
老廃物を瀘過しているのである。
一つの腎臓には約100万ものネフロンと呼ばれる小さなかたまりがある。
このネフロンは1本の尿細管と1個の糸球体(細い血管の集まり)からなる袋
がかぶせられており、ここで血液が瀘過されてる。糸球体のまわりにはボーマ
ン嚢という袋がかぶせられている。老廃物を血液中から瀘過することで尿がで
き、それが2本の尿管によって腎臓から膀胱へと運ばれていく。そしてある程
度膀胱に蓄えられたあと、尿道を通って体外に排出される。
では以降、腎臓の構造とそれぞれの機能について簡単な解説をしよう。
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目次:
7.1 腎臓の構造
腎臓はソラマメの形をしており、脊髄の両側の腹腔の後ろに左右一つずつ
位置している。右の腎臓は肝臓の下にあり、左のものは脾臓の下にある。
大抵の場合、右の腎臓は左の腎臓よりも幾分か低い高さに位置している。
1つの腎臓は重さ約150g、長さ約12cm、幅約6cm、厚さは
約3cmである。腎臓の内側にはくぼみがある。このくぼみには腎門がみら
れ、動脈と自律神経系の神経が入り、静脈とリンパ管および腎盤が出ている。
腎臓の内部には約100万もの糸球体が存在し、そのまわりにボーマン嚢が
ある。このボーマン嚢で血液中から老廃物が瀘過されている。また、腎門の下
方からは輸尿管が出ており、それぞれ膀胱につながっている。
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7.2 尿の生成
血液中の老廃物は、蛋白質のような大きな分子を除いて糸球体(ボーマン嚢)
で瀘過される。この時生成された糸球体瀘液を原尿と呼ぶ。
この原尿が尿細管において、血液との間で水分、塩分の再吸収や分泌が行われ、
最終的に尿として排泄される。尿量は、成人で通常1日
につきおよそ1〜1.5リットルであるが、当然のことながら、その日の飲水
量・気温・発汗量等によって大き
く変動する。尿生成の基本は糸球体での瀘過と、尿細管での再吸収、
分泌によるものである。
生成された尿は輸尿管によって、膀胱へと送られていく。膀胱に蓄えられた
尿は、ある程度の量になると体外へと排出されていくのである。
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