3D-HuBEd No.6 -LUNG-           

生物が酸素を取り入れ二酸化炭素を排出することを一般に呼吸という。 呼吸の本質は内呼吸、つまり細胞において有機物を分解しエネルギーを作り出す ことにあるが、ここでは、呼吸器官と血液による生物と外界とのガス交換作業、 つまり外呼吸について説明する。 呼吸器系は、体細胞に必要な酸素を供給し、細胞から排出された 二酸化炭素を取り除く役割を持っている。鼻あるいは口 から吸い込まれた空気は気管を通り抜け、気管支を通って左右の肺にいたる。 肺は、細い管が枝分かれした細気管支がたくさん集まってできあがっている。細 気管支の先は小さな袋が密集している桑の実状の構造になっ ており、肺胞と呼ばれている。酸素や二酸化炭素は、薄い肺胞壁を介して、肺胞内部と はりめ ぐらされた毛細血管との間で交換される。肺は胸郭に包まれており、その下に ある横隔膜や、胸郭の肋骨を動かす 肋間筋などのはたらきで受動的に膨らんだり縮んだりすることにより、 空気を吸い込んだりはきだしたりする。

 では以降、肺の構造とそれぞれの機能について簡単な解説をしよう。 尚、より詳しい解説を楽しむために、是非 WTモードへのアクセス をお勧めする。

目次:

  6.1 肺の構造
  6.2 呼吸のしくみ
  6.3 ガス交換のシステム



6.1 肺の構造

肺は胸郭に位置し、心臓 と縦隔洞以外のスペースを占めている。 男性平均は約 1060グラムであり女性平均は約930グラムである。 左の肺は心臓のためのスペースがあくため、右の肺のほうが若干軽い。 肺にはガス交換のため心臓の右心室より血液を運び込む肺動脈と、空気を 運び込むための気管支があり これらの枝状に分岐し肺の中に広がっている。

6.2 呼吸のしくみ

呼吸は、肺が自身で膨らんだり縮んだりするのではなく、横隔膜あるいは肋間筋などの 働きにより肺のはいっている胸郭容積が変えられ、それにしたがって肺が受動的に 拡張・収縮することにより行なわれる。以下に横隔膜および肋間筋他による呼吸の 仕組みを説明する。

6.3 ガス交換のシステム

ガスの交換、つまり空気中の酸素を血液中に取り込み、血液中の二酸化炭素を排出する 作業は肺胞と毛細血管の両方の壁を合わせた約0.001mmの薄い膜を通して行なわれる。 酸素および二酸化炭素は、この膜を境としてそれぞれの分圧の高いほうから低いほうへと すみやかに移動することによりガス交換が行なわれる。

このことからわかる通り、ガス交換は呼吸による空気の流通だけでなく、血流による 赤血球の運搬が同時に行なわれなければなりたたないものである。 つまり、呼吸は 心臓の働きと肺の働きの両方があって成り立つものといえる。 血液は心臓の鼓動によって全身に押し流される。全身から右心房へもどってき た静脈血を右心室から肺動脈を介して肺へと送られる。ここで血漿によって運ばれてきた 二酸化炭素を肺胞へと渡し、赤血球が酸素を受けとり肺静脈血として左心房へと もどり 再び左心室から全身へと送られる。


この章に関する練習問題です。 センター形式ですのでコースを選択し、ピックにより解答して下さい。 最後に採点ボタンにより採点・評価ができます。

デモンストレーション版では練習問題が実行できません。御了承下さい。



 
□第0章:3D-HuBEdとは □第4章:筋肉    □第7章:腎臓
 □第1章:遺伝子     □第5章:心臓    □第8章:眼
 □第2章:細胞      □第6章:肺     □第9章:耳
 □第3章:脳
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